Bánh chưng - Wikipedia, the free encyclopedia
というのは、ベトナム風ちまきの事。
北の方で作られる、長方形のものをいいます。
それと比べ南の方にも、同じようなちまきがありこれは、円柱形で、
Bánh tét - Wikipedia, the free encyclopedia
と呼ばれています。
どちらもほぼ中身は同じ。
Banh Chungで画像検索すると形がよくわかります。表示された画像の中に見えている丸型のものがBánh Tétです。
Bánh Chưngの材料の画像
Bánh Chưngを成型するところの画像
なんかを見ると、なんとなく様子がわかりますね。
Lá dong - Wikipedia tiếng Việtと呼ばれるBánh Chưngをまく葉っぱは、Lá dongの画像検索でどんなものか少しわかります。
葉っぱをまとめるGiang(と呼ばれる節の長い竹)から作った紐Lạt Giang
Lạt Giangは市場でこのように売られているみたいです。
前置きが長くなりましたが、出来立てほやほやのBánh Chưngを頂きました。
ピンボケですが、まずは中身を包んでいる葉っぱから取り出します。
これが、昔からのやり方のようなのですが、皮をはがしたBánh Chưngは、葉っぱを縛っていたLạt Giangを使って切り分けていくようです。
理由は聞いていませんが、もち米でかなりくっつきやすいので、包丁などを使うよりもきれいに切り分けていけるのでしょうね。
切り分けられ、皿にのせられたBánh Chưng
これは、旧正月に大量に作る(実際に販売しているらしいです)前の試し作りみたいで、すでにもち米、緑豆などの材料は入手済みでした。
確かもち米だけで300kg近く使うとか・・・
切り分けたものを頂きました。
とりあえずこの日は、Bánh Chưngのみの試食。
味がなじんでない感じもありましたが豚肉の香りと味が結構して、これはこれで美味しかったです。
もともと保存食なので、正月当日にはそのまま食べたりする事が多いようですが、日にちが経った物は、火を加えて調理したりして食べるようです。
こちらは昔の写真ですが、南の方で作られるBánh Tétの方ですが、正月明けでフライにしたもの。
Bánh Chưng, Bánh Tétはもともと、正月や儀礼用によく出てくる食べ物のようで、味付けが薄く物足りないのですが、このフライにしたものは香ばしくて結構食べごたえがあって美味しかったです。
ちなみに、Bánh Chưngの場合は、Lá dongという植物の葉を使いますが、Bánh Tétの場合はバナナの葉を使うそうです。Lá dongという植物の葉の方が北にある植物のようで香りがあるのかもしれません。このお宅の主人は、「バナナの葉はね~。」みたいな事を言っていたようです。
最後に、昔のアパートの近所で旧正月前に店先で仕込んでいたBánh Chưng。このお店は普段は定食屋さんをやっていたと思います。
仕込んでいるのが四角いBánh Chưngなので、ここの人たちは北部出身なんだなと思いました。
そういえば、Bánh Chưng作りは見た事がありますが、Bánh Tétはこうやって作らないのかな?
たぶんどこかの業者が作っているのを買うのでしょうか?
スーパーに行けば冷蔵のBánh Chưngは1年中見かけます。よく考えると、南のホーチミンで北の料理Bánh Chưngを作っている業者はほとんどなくて、南部に住んでいる北部出身の人たちはこうやって細々と正月料理を作っているのかもしれません。なのでわれわれが通る路地などで見かけるのかも。
左側にある大きなドラム缶のようなもので蒸します。
ドラム缶の下には、練炭があります。写真は新しいものを入れたばかりで、これから茹でるという状態だと思います。右側には、茹でた後?のBánh Chưngが並べられています。
この写真は、仕込んだBánh Chưng(たぶん煮る前?)を運んできている女の子たち。カメラ意識過ぎ(笑)
どの位の時間煮るんでしょうね。
という事で、南のホーチミンにいながら、北の正月料理Bánh Chưngの紹介でした。
これは全くの自分の勘ですが、北部の人たちの「正月には手作りのBánh Chưngを食べる」のような拘りがあるような気がしますが、南部の方では Bánh Tétについてはそれほど拘ってはいない気がします。
この辺が北部の人たちと南部の人たちの違いなのかも。