2012年2月23日

【Đại Lý Bia Hơi】(7)-ビアホイ

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2区へ渡るトゥーティエムフェリーが廃止になったり(現在観光船として復活しているらしい)、
フランス統治時代の古い建物が取り壊され、
新しい高層ビルがどんどん建設され、
古き良きホーチミンの景色がどんどんなくなっていっているホーチミン市中心部ですが、
まさかと思って行ってみたら、あのビアホイがまだ営業していました!!!
いや~久々に感動しました。


Đại Lý Bia Hơi
住所: 4 Thi Sach St., Dist. 1
電話: (08) 3822-6385
営業時間: 8:00~20:00(18:30頃には片付けが始まります)
続きの部分にGoogle Mapで場所を表示

注意:
場所を正確に表示させたい場合は、エントリータイトルか右下のPermalink
のリンクより個別記事表示をさせて下さい。




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まずは、ビアホイと呼ばれるペットボトル入りの生ビール。
値段は、9000ドン/リッター。 写真のボトルは2人リッターボトルなのでこれで18000ドン!
洗面器に入れた氷と茹でピーナッツ。


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めちゃくちゃ簡単ですが、メニュー(笑)

以下のように書いてあります。(2012年2月現在)
BIA HOi(生ビール) 9000ドン/リッター
BIA CHAI XANH(瓶ビール 青) 75000ドン/瓶
BIA CHAI DO(瓶ビール 赤) 8500ドン/瓶
BIA CHAI SPECIAL(特別瓶ビール) 10000ドン/瓶

感動したのは、この物凄い物価高で物(食材等)の値段が2倍近くに上がったホーチミン市中心部で
値上がりの額がちょっとしか上がっていないという事です。

2009年3月で値段が、8000ドン/リッター
だったのでほぼ3年で12.5%の値上げしかしていないという
驚異的な値段です。
やはりビール会社直営のお店のようなので、値上げしないで行けるのかもしれません。
但し原材料の値上がりだけでも相当なはずなのに、
なぜこの値段を維持できているのかちょっと理解し難いです。

茹でピーナツは2009年で5000ドン/皿だったのですが、
今回いくらだったのかちょっと忘れてしまいました。
でも2倍(1000ドン)ではなかった気がしています。


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茹でピーナツとともにここのツマミの代表格のうずらの卵。
昔は5000ドンだったのに、この時は10000ドンでした。
2倍ですね。


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おなじみ、ネム(豚の皮の発酵ソーセージ)とソーセージ。
これで10000ドンだったかな。
塩コショウにつけながら、時々ニンニクや青唐辛子と一緒に食べます。


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うずらの卵、ソーセージなどを売っているいつものおばちゃん。
最初は店の中で見かけなかったので、
変な話ですが、お亡くなりになったのかと・・・。
お元気そうで良かった。
下の写真は、ソ^セージなどをバナナの皮から取り出して、一口サイズに切ってくれているところです。


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これははじめて見たのですが、生ビールの樽を所定の場所にセットしている所です。
多分、水のプールのような所にセットしようとしているのでしょうか?
近くで氷を切ってかち割り氷を作っていますので、
氷が近くに保存されているのかもしれません。
手動クレーンが店内にあり、それを使って樽2つを持ち上げています。


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入り口にあるカウンター。
なんか小奇麗になったなと思っていたら、コーラの広告がカウンターの下に張り詰めてありそれで綺麗に見えていました(笑)
店員のおばさんたちもほぼ同じ顔ぶれでした。


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店内の様子。

以前と比べて瓶ビールを飲んでいる人がほとんどでした。
たまたまなのかな。

それと気のせいかもしれませんが、客層が少し違う気がしました。
昔は、ベンタン市場でボッタクリをしてきた帰りようなバイクタクシーのおじさんたちで一杯
という危ない雰囲気もありましたが、今回はバイクタクシーのおじさんたちは見かけず、
年配のおじさんたちが普段着で着ているような感じでした。

やはりトゥーティエムフェリーが廃止になった為、
仕事帰りにちょっと飲んでという2区へ戻る人たちがいなくなったのかな
と思いました。


このお店も、本当はもうなくなってしまったとてっきり思っていたのですが、
ビール会社直営なのか、しっかりと営業していました。
ビアホイというのは瓶ビールではなくて樽に入った生ビールの事。
但し昔は生ビールだったが今では瓶ビールしか置いていないという
ビアホイも見かけます。
多分瓶ビールの方が管理しやすいのでしょうね。

ホーチミン市の中心部は、再開発でどんどん高層ビルが建ち、道路や舗道が綺麗になっています。
はっきり言って他のアジアの大都市と何ら変わらなくなってきています。
地元の人が通っていた安くておいしいお店は移転するか、改装して綺麗な店に。
その場合、値段がとんでもなく上がり味も落ちるという場合が多いです。


このお店は、ホーチミン市の中心部でベトナムらしさが残っている唯一のビアホイ店だと思います。
綺麗なお店ではないので、全員にはお勧めできませんが、
超ローカル度の高いお店で安いビールを飲みたいという方にお勧めの店です。

再開発が行われた地域も綺麗な外資系のお店だけ誘致したショッピングモールなどを作るのではなく、
安価で地元の普通のベトナム人が楽しめるエリアなどを政府が絡んで作ってもらいたいなと思います。
サイゴン川、川岸のウォーターフロントエリアや、
Binh Than区、Phu Nhuan区の運河に沿った護岸工事後のウォーターフロントエリアなど、
よい候補地だと思います。



より大きな地図で HTB ホーチミンマップ を表示


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コメント[8]

ペットボトル入りのビールで
吹き出しました
処変わればですね~

すごっく雰囲気のあるお店ですね
ベトナムって感じです

No.1146のMITSUKO.Mさんのコメントへの返信

ホーチミン市中心部で、このペットボトル入りの生ビールを出す所は、バックパッカー街にある1軒になってしまいました。
そのお店はおばあさんが一人で仕切っていた店なので、今も続いているかどうか・・・。
昔は家の中にテーブルと椅子をおいただけが店になっていたのにやはり生活レベルが向上してくるとインテリアにもお金をかけるようになってきました。
その分、値段がしっかり上がります。

このお店も近いうちに再開発でなくなると思いますが、それまではこのままでいて欲しいです。

いやぁ。。残ってますか。。。
あのおばちゃんも懐かしいですね。。
今度行ったときにまた行きましょう。。
あの雰囲気は結構病みつきですね

お久しぶりです。
そうなんですよ。まだ営業しているのを見て思わず感動。
お店もスタッフも変わっていませんが、わずかに客層が変わった気がしないでもありません。

古き良きベトナムの雰囲気を残している場所である事は変わりません。
次回の渡越はいつ頃かわかりませんが、その頃まではまだあると思います。

記事が投稿されてすぐにも拝見していたのですが、やはりグッと来ます。
ビアホイについては思い入れがありすぎて、言葉を紡ぎにくいのですが、こんな味のある店がいつまでも存続して欲しいと願ってやみません。
初めてホーチミンを訪れたとき、こことCLOSEした近所のビアホイに通ったのですが、CLOSEしたビアホイの客層は、いまのこの店の客層に近くなったような気がします。

ちなみに、一番下の写真の右側から2人目というか、壁側から2人めのおっちゃんは、はじめてここを訪れた際、アタシらに話しかけてきて、タバコを勧めてきたオッチャンです。
思いがけず、オッチャンが健在が確認できて、それもうれしかったです。

No.1150のPIYOKOさんのコメントへの返信

PIYOKOさん、
お久しぶりです。

本当にこの店がまだあって感動しました。
このお店の雰囲気は、値段に変えられるものではないです。
町の中心部は、若い人や外国人向けの綺麗な店ばかりになっていますが、このような店はベトナム人も懐かしがっているでしょうね。
「お父さんが若い頃は、ペットボトルでビール飲んでたんだぞ。」みたいな。

おかげさまで2年連続この店で飲むことができました。
昨年4月は、ここにあるソーセージ売りのおばちゃんの写真を持って行ったら、大変喜んでくれましたが、料金は当たり前に取られました。当然ですけど。
今年4月は10才の孫娘と一緒に入ったら、周りの酔っぱらいに奇異の目で見られました。
以前は何軒かあったローカル臭のぷんぷんするビアホイも、ここだけになったのでしょうか。無くならないで欲しいですよね。

No.1248のLuckyriver2014さんのコメントへの返信

Luckyriver2014様、コメントありがとうございます。

このお店もう1年以上行っておりませんでしたがまだ営業していましたか?
いつも行くたびにここももうすぐなくなるだろうなと思いながら飲んでします。
ペットボトル入りの生ビールは、タンクを入れ替えたり、毎回ボトルに入れなくてはならないので、瓶ビールなどに比べ手間がかかるのでしょうね。しかも所得が上がってきているのでここの水っぽいビールより瓶ビールの方がちゃんとした味がするのでこのお店でもSaigon Doと呼ばれる瓶ビールを飲む人が増えて来たようです。

プラスチックボトルのビールを出す、ビアホイは、私の知っているかがり、1区では102 Bui Vien通りに1軒ありましたが、先日Bui Vienを通ったのですが、ちょっと見つけきれませんでした。
http://herethere.cressel.com/logjp/archives/2009/03/10_2224.php
ネットで調べてみるとまだ営業はしているようですが、ペットボトルビールをまだ提供しているかどうかはわかりません。

ホーチミン以外でもベトナムのローカルのお店は気を付けて見ていますが、ペットボトルビールを置いている所はほとんど見つかりません。やはり維持が面倒なのでしょうか。
ビアホイがなくなるのは寂しいですね。

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