メコンデルタ、グルメツアー 2/2
島の地図は、ベトナムスケッチのこのページより拝借。
3.トイソン島からベンチェーへ:
トイソン島から、メコン川対岸のBen Tre(ベンチェー)への移動は中型の舟で移動します。
手漕ぎボートではさすがに距離が長くて時間がかかりすぎるのでしょうね。
というか、メコン川の本流には小さな手漕ぎボートは見かけませんでした。
高速道路じゃないけど、何かの制限があるのかもしれませんね。
しかし、メコン川は広い!
天気も雨上がりの曇で風が涼しかったです。
これが晴天の日だと照り返しとかが強くて大変暑いらしいです。
スコールが降ってラッキーでした。
フーン島にある椰子教団の建物を右手に見ながら舟はBen Tre(ベンチェー)に向かいます。
という事で、すぐにMy Tho対岸のBen Tre(ベンチェー)に着きます。
最初にココナッツキャンディー工場に到着。
工場全体の写真がありませんが、
工場と言っても壁なしの大きな建物という感じです。
ココナッツは、
それを手でカットして、1個1個包装します。
この日は、日曜日だったせいかキャンディーの製造工程は見られませんでした。
工場と言っても、作業場のようでした。
皆一生懸命に働いていたかというと???です。
多分、観光船が来た時だけ皆働いていたのじゃないかな?
しかも我々は少人数だったのであまり気合が入らなかった(笑)
建物の端にある売店。
いろんな味のココナッツキャンディーがあります。
それと、手作り石鹸のようなものも売っていたので買ってみました。
ココナッツキャンディー工場の後は、馬車に乗ります。
田舎道に沿ってところどころに建っている住居では子供たちが遊んでいたりします。
木造のスカスカの建物でも、床はタイル貼りなんですね。
やはりタイルの方が涼しいのでしょうね。
このへんはあまり床は高くありませんが、冠水等の心配はないのでしょうか?
それとも、タイル貼りだと少々の冠水になっても掃除がしやすいとか。
それから、住居に近くにお墓が散在しています。
ベトナムの人は信仰深いのと、家族の絆が強いので、
死んだ人も近くに埋葬して何時でも話ができるようにと言うことなのでしょうね。
出かける前にお墓に喋りかけてから出かけるという話も聞いたような気もします。
土地が高騰している都市部では考えられませんが、
田舎ではこの様なお墓が多いようです。
という事で、馬車とお別れです。
おじさんありがとう。
笑顔が素敵なおじさんでした。
スコールで雨宿りなどをした為、予定が送れましたが、
次はジャングルの中のレストランでの食事のようです。
あいかわらすガイドのPhuongさんは、
道端の植物などいろいろな説明をしてくれています。
これは、カカオの実。
真ん中で樹の幹かにぶら下がっているのがカカオの実です。
生まれて初めて見ました。
地元の人はカカオの実を料理とか何かに使っているのでしょうね。
歩きながら説明してくれるので、ついつい聞き流してしまいますが、
こうやって写真を見ているといろんな質問が浮かんできます。
レストランの敷地にあった椰子の葉。
屋根などの補修に使う為に乾燥、保存させているようです。
結構頻繁に補修しないといけないのかな?
ベトナムでよく食べるテナガエビ。
淡水のエビですが、なかなか美味しいいですよ。
という事でレストランでの食事です。
最初に出てきたのが、ベトナムお好み焼きと言われているBanh Xeo(バインセオ)です。
Banh Xeo(バインセオ)は、からし菜にバインセオとブンと呼ばれる米麺を巻いて、ヌクマムにつけて食べます。
それから、メコンデルタツアーに行くと殆どの場合に出てくる
「エレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)」のフライ。
エレファントイヤーフィッシュは、ベトナム名Ca Tai Tuong(魚・耳・象)
から呼ばれている俗称のようです。
正式には、
学名 Osphronemus goramy
英語名 Giant gourami
日本では、ジャイアントグラミー
という名で、グラミーと呼ばれる魚の仲間です。
ジャイアントグラミー(オスフロネムス、オスフロネムスグラミー)
学名 Osphronemus goramy、英名 Giant gourami。タイ、インドシナ、マレー半島、ジャワ島、スマトラ島、ボルネオ島の淡水や汽水に生息する。全長 80 cm以上になる大型種で、現地では食用として広く養殖されている。雑食性で水ゴケや小魚、水生昆虫、ゴカイなどの他、野菜や草などもよく食べる。小型のグラミーに似た幼魚が輸入されてくるが、成長に従って非常に重厚な体格や顔つきになる。象耳魚とも。アルビノの個体や近縁のレッドフィン・オスフロネムスグラミーなども知られる。
味は、大型の淡水魚なのか淡白ですが、肉が硬いです。
香草等と一緒にライスペーパーに巻いて食べます。
まあ、My Tho名物という事で食べますが、
普通は好んで食べる魚ではないようです。
これらの料理はボーイさんが丁寧にライスペーパーに巻いてくれたりします。
次に出てきたのは、Ca Kho To(カーコ-トー)と呼ばれる魚の土鍋煮。
ベトナムレストランでよく見かけます。
魚の煮付けは、ベトナムの普通の料理で待ちの定食屋でもよく見られます。
これらに、ご飯、空心采のニンニク炒め、玉子焼きなどが出てきて結構な量に。
手長えびは、ちょっと小型ですが、一人2匹あります。
昔はサイズが大きかったので、一人一匹くらいでよかったらしいのですが。
やはり乱獲とかが影響しているのでしょうか?
最後は、デザートのザボン。
このピンク色のザボンは普通の黄色いザボンより美味しいと聞いていました。
確かに美味しかったです。
昼食は、量も多くて満足できるものでしたが、
テナガエビはご飯の前に出てくれるとよかったな~。
多分、Banh Xeoとエレファントイヤーフィッシュは割と早く出来て、
テナガエビは焼くのに時間がかかるのはわかりますが、
Banh Xeo→エレファントフィッシュ→テナガエビ→魚の煮付け、ご飯
になればよかったかなと思います。
実はスコールの雨宿りの関係で時間が押していたので、
本当はもう少しレストランでゆっくりしたかったというのが本音です。
まぁ日帰りツアーだからむずかしいかな。
これはレストランのお土産コーナー?
地酒類と後ろに掛かっているのは、椰子の実の保温器です。
写真がないのですが分厚い椰子の実の皮が断熱材となった自然の保温器です。
なかなか優れものだと思います。
レストランからは、またクリークを今回は、此の様なエンジン付きのボートに乗って
メコン川本流で待っている中型の船に乗り込みます。
4.ベンチェーからフーン島の椰子教団跡地へ:
時間がなかったのでちょっと寄っただけですが、椰子の実しか食べなかったという教団があったフーン島へ寄ってもらいました。
新興宗教「ココナッツ教団」寺院ベンチェーへ向かう途中、右手に見えるフン「鳳凰」島(Cu Lao Con Phung)の建物にご注目。キッチュな遊園地のような外観のここは、新興宗教「ココナッツ教団」の寺院だ。
教祖ダオユア Dao Dua(本名グエン・タン・ナム/Nguyen Thanh Nam)は、フランス留学時代、ヤシの実だけを食べていれば子供が出来ないことを発見(?)。独自の発想を展開させて、世界とベトナムの宗教を融合させた教団を結成した。
教団は政府による干渉を受けない独立共同体と見なされていたため、ベトナム戦争への徴兵を恐れた人々が信者となってこの島で生活し、多い時でその数は1万人にも上ったという。
戦争終結により新興宗教が禁止され、また1990年に教祖が亡くなったことから、現在信者はいないとか。
いろんな宗教の寄せ集めでもあるカオダイ教と同じように、いろんな宗教のいいとこ取りをした宗教のようですが、教祖の死亡と同時に解散した(させられた?)ようです。
島の入り口には一応案内所のようなものがありました。
My Tho市運営しているのかな?
9本立っている塔。
確か女性の塔と男性の塔があるとか、いろいろ説明してもらいましたが忘れてしまった。
ワニ園なんかもあって、ワニ釣りができるそうです。
日曜日の午後3時過ぎたっだので誰もいませんでした。
という事で今回は簡単なフーン島の訪問で終わりました。
多分フーン島には誰もいなかったんじゃないかな?
5.フーン島からミトーの船着場、ホーチミンへ:
フーン島からは、先程の中型の舟で、朝出発した船着場まで戻ります。
なんか喫水線を超えているような気がするんですけど・・・。
凄い、舟ってこんなになっていても動くのですね。
という事で船着場についたら、そのまま車に乗ってホーチミンへ戻ります。
船着場のターミナルビルも店が閉まっていました。
日曜日の午後3時を過ぎていましたからね。
それにしてもガイドのPhuong(フーン)さん、
遅くまで付き合ってくれて有難うございました。
彼のようにいろいろなことに気がつくベトナム人ガイドさんは少ないですよ。
ホーチミンではとんでもない量のバイクや、ベトナム戦後のコンクリートの建物
しか見ない事が多く、混沌としていてそれは好きなのですが、
他にも此の様な椰子の木ばかりの島や手漕ぎボートで行くクリーク等も
別なベトナムを経験する意味で面白いと思います。
Posted 2010年10月31日 00:55 by Hiro Permalink Comments(0) Trackbacks(0)