2012年10月27日

iPS細胞を使った加齢黄斑変性の臨床試験が2013年度にも開始へ

(Cache by Peeep.us)iPSで初の臨床研究 理研が申請へ、目の難病に:日本経済新聞
2012/10/26 22:23

 理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは近く、さまざまな組織に育つiPS細胞を使った臨床研究を実施するため、手術を担当する神戸市の医療機関の倫理委員会に申請する。11月にも審査される見通しで、失明にもつながる目の難病「加齢黄斑変性」の治療に使う。2013年度中の実施を目指す。

 実施されれば、iPS細胞を使った臨床研究として世界初のケースになるとみられる。

 臨床研究は治療法の安全性や有効性を確認するために人間で行う。高橋氏らは、患者の皮膚の細胞から作ったiPS細胞から網膜の細胞を作製。シート状にして、患者の傷んだ網膜と置き換えて、視力回復に役立てる移植治療を計画している。

 動物などを使った実験で安全性や効果を確認済みで、すでに理研の倫理委員会に申請。高橋氏が医師として働く先端医療センター(神戸市)の倫理委員会にも申請する。早ければ、11月21日に開かれる同センターの委員会で審査される見通し。これらの委員会で認められた後、厚生労働省の審査を受ける。

 加齢黄斑変性は網膜の異常で視力が大きく下がる病気。多くの高齢者の失明原因とされ、有効な治療法はない。日本に約70万人の患者がいるとの推計もある。


私の父は、
網膜色素変性症 - Wikipedia
という網膜の細胞が徐々に色が変わって、機能しなくなる基本的に治療法がない難病にかかっています。
今回の臨床試験対象の加齢黄斑変性 - Wikipedia
は、加齢とともに黄班部が機能しなくなる病気ですが、iPS細胞による再生医療の臨床試験が始まる事で、網膜色素変性症も再生医療による治療の可能性が予想以上に早くなったと期待しています。

加齢黄斑変性の患者は、日本で70万人。高齢者に多く発症。
網膜色素変性症の患者は、日本で5万人らしいのですが、30、40代で失明する場合もあるので出来れば、網膜色素変性症の臨床試験も速く始まって欲しいと希望しています。


とここで検索していたら、

(Cache by Peeep.us)ヒトES細胞で立体網膜 理研と住友化学が作製:日本経済新聞
2012/6/14 1:00

 理化学研究所と住友化学は、万能細胞の一つであるヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から立体構造をした網膜組織を作製することに世界で初めて成功した。視覚をつかさどる視細胞を含む6種類の細胞が重なっている。本物の目に近づき、移植治療の可能性が出てきた。視力が衰える難病の網膜色素変性症の再生医療に道を開く成果だ

 今後は光を感じ取る機能があるかどうかを調べ、5年後をめどに患者で臨床研究を目指す。米科学誌セル・ステム・セルに14日掲載される。


これは、今年のノーベル賞受賞以前のニュースなので、再生医療の臨床研究時期が5年と言わず3年くらいで始まって欲しいですね。

特に、理研の高橋政代医師は、
文部科学省の

再生医療の実現化プロジェクト|拠点事業紹介
ヒト多能性幹細胞の分化誘導・移植の技術開発と技術支援のための総合拠点

の中で、移植治療法開発担当として、加齢黄斑変性と網膜色素変性の両方の治療方法を研究されているようですので、網膜色素変性症の再生医療治療も引き続き開発されると思います。
しかし、
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)
現在我々が 進めている網膜色素変性の遺伝子変異解析や自己免疫の関与について解明せずに細胞移植を行えば、動物実験上は良い結果が得られても、実際の臨床では成功しないという結果に陥る可能性がある。しっかりした基礎と臨床のevidence、両者をふまえた網膜再生研究を行いたい。

と高橋政代医師言われているように、網膜色素変性症は遺伝による発症が認められているので、網膜色素変性の遺伝子変異解析が進まない事には、iPS細胞移植だけでは、治癒できない可能性が出てきますね。
こちらの方の研究も出来るだけ速いスピードで進んで欲しいと希望します。
ただこういうのも、特許とかの関係があると思いますから、なかなか難しい問題ですね。

臨床試験で効果が認められていても、治療方法の特許申請が終わらない為に、実際の治療が遅れるとかが出てくるでしょうね。


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コメント[5]

Ips細胞を使っての治療方法は加齢黄斑変成患者にとっては、普通の生活に戻れるただ一つの希望です、進展の経過を少しでも知りたいです。その方法はありますか?患者は急にこの病を告げられ不安な日々を過ごしている人が多いと思います、加齢によって発症する病ですので、中には既に家族はなく、孤独と不安におびえている人も多いかも知れません。同じ仲間が親しく必要な時にいつでも話し合える仲間の会を作りたいと思います。必要な人だけが登録出来るような会で、2,3人から始めても良いと思います、どのようにして希望者にこの事を伝えることができるのか?もし良い案が有りましたらお知らせ下さい、ありがとうございます。

No.1191の伊林邦子さんのコメントへの返信

伊林様、コメントありがとうございます。

加齢黄斑変性症は、網膜色素変性症に比べて症状の進行が速いのでしょうか。
不安になられるのももっともだと思います。

理研のiPS細胞を使った再生医療、その経過については、以下の理研のページを参照されるの一番かと思います。
http://www.cdb.riken.jp/saisei/index.html
また対象となる患者さんは、「滲出型加齢黄斑変」というタイプの患者さんのようです。
http://www.cdb.riken.jp/saisei/02_pati.html

>同じ仲間が親しく必要な時にいつでも話し合える仲間の会を作りたいと思います。
という事ですが、加齢黄斑変性患者の会又は家族の会のようなものでしょうか?
一応検索してみたのですが見つける事が出来ませんでした。
ネットで検索して私が見つけられなかったという事ですので、
そのようなグループが存在しないという事ではありません。
ただし、以下のようなHPを見つけました。

加齢黄斑ドットコム
http://www.kareiouhan.com/
ノバルティス ファーマ株式会社という会社が、加齢黄斑変性症の患者さん、
家族の皆様のために作ったサイトのようです。
「加齢黄斑変性の「患者さんとご家族のための情報ページ」を追加いたしました。」
http://www.novartis.co.jp/news/2012/pr20120913_02.html
というアナウンスもありますので、一度ここを覗いてみてはどうでしょうか?
http://www.kareiouhan.com/patient/index.html

新しい仲間の会を作るという事は、維持も含めて大変だと思います。
出来れば既存のグループなどがあってそこに参加できれば、
負担にならずに情報交換ができるかと思います。

わたくしも、網膜色素変性症の父の為に、「中途失明者」の為の患者の会、家族の会
のようなものも探していますので、また何か見つけましたら連絡します。

【追記】
上記の加齢黄斑ドットコムのページの中から、

AMDアライアンス・インターナショナルというページを見つけました。
http://www.amdalliance.jp/
「AMDアライアンス・インターナショナルの使命は、世界各国で加齢黄斑変性(AMD)に苦しむ人々とその家族の皆様へ、この疾患に関する知識や情報を提供し、希望や支援をお届けすることです。」
とあり、メンバー登録も出来るようです。
ここも覗かれてみてはどうでしょうか?

No.1192のHiroさんのコメントへの返信

伊林様、
今日のニュースですが、iPS細胞を使った加齢黄斑変性の患者への網膜の移植計画が厚生労働省に申請されたようです。
http://www.peeep.us/af570950

厚生労働大臣の承認がでれば、いよいよ世界初の臨床試験に入るようです。
一般の患者が移植治療を受けるようになるのはもっとずっと先の事だと思いますが、いよいよいPS細胞を使った治療が動き出しましたね。

加齢黄斑変性症の治験というのは行う予定は決まっているのでしょうか?
臨床試験に入ることになれば、きっと治験を行いますよね?

もし行うなら是非、参加させたい人がいるのです。
その人は日々症状の悪化に怯えながら生活しています。
今は目に注射を打つ治療を受けているそうです。
一回打ってもらうのに3万円かかっているそうです。
保険は健康保険だけなので相当苦しいようです。

なんとかして上げられないかと考えていたら、
こちらのサイトを見つけました。
もしも何か情報がありましたら教えて頂ければと願っております。
以上、ずうずうしくて申し訳ないです。

No.1219のayanekoさんのコメントへの返信

ayanekoさん、コメントありがとうございます。
滲出型加齢黄斑変性の治験については、以下のページに詳しい事が書いてありますので、対象となれそうな場合は問い合わせてみてください。
http://www.ibri-kobe.org/hospital/treatment/ophthalmology/#treatment04

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