衛星から津波は見えたのか?
以前のエントリーについて
日々是戯言さんよりトラックバックを頂いたので、取り急ぎエントリーしました。
日々是戯言さんはそれなりの専門知識をお持ちのようですので私のような専門外の者の意見は的外れかもしれませんが・・・・・。
撮影範囲:
日々是戯言さんは、衛星から想定できる撮影範囲から考えて、どこで起こるかわからない津波の発生又は襲来を予想するのは困難ではと言われています。
確かにそうかもしれません、しかしインド洋上で起こった津波は、インドネシアに15分で到達していますが、インド洋反対側であるスリランカには2時間(だったかな?)後に到達しています。
その2時間の間しかもインド洋の全域にわたってその映像を軍事衛星も含めて一台も撮影していなかったのでしょうか?
地球上をまわっている衛星がいくつあるのかもわからなくて話をしているのでお恥ずかしいのですが、
軍事衛星はみんな、イラクや、北朝鮮等の局地しか見ていないのでしょうか?
やはり、1台くらいあってもいいのではと思うのです。
1台もないのでしょうか?
非即時性:
(c)DigitalGlobe/日立ソフトで公開されているKalutaraの画像は、宣伝目的でさえ公開できるまでに3日程度かかっているとあります。やはり時間がかかるでしょうか?
でも、人工衛星からの信号はリアルタイムで送られているはずです。
人工衛星でも、映像を撮影するのはレンズです。それを信号に変えて送りそれを画像にするのですが、
その画像化は、時間がかかるのでしょうか?
どこからか打ち上げられたロケットがあったとしても、それを画像にするためには数時間待たなくてはならないのでしょうか?
技術的な事から言えば不可能な話のように見えますが、15万人の命の事を考えれば、
何とか偶然でもいいからと思いたくなります。 感情論ですね。
で、いろいろ見てクリップしておいた記事なのですが、
India: tsunami warnings could have been madeによれば、
インドが持っている2つの衛星は津波の様子を写真に写しているようです。
また、本土にあるインド空軍は午前7:30分には、津波の警報を受けているようです。
来年には、インド洋にも津波警報システムが作られるようです。
しかしこれだけ広い範囲で起こった災害について、
誰も気づかなかったと言うのは考えられないのではないかと思います。
じゃ、どこかにリアルタイムで映像を見ていた人はいなかったのか?
世界に一人もいなかったのでしょうか?
う~ん、証明できません・・・・。
そういう事実はなかったのでしょうか?
しかし技術的な根拠がない自分の意見は全く弱いですね。
コメント[2]
コメントありがとうございます。
私も衛星関係の職についているわけではないので、完全に正しいとは言えないと思います。それで、もう少し調べてみたのですが、IKONOSという衛星の場合、最短1時間で画像になるようです。以下のアドレスを参考にしてください。
http://www.spaceimaging.co.jp/news/ikostory/36.html
ただ、それでも東京周辺の限られた地域ですし(半径2300kmとありますが、実際に撮影できるのはやはり20km四方程度だと思います)、やはりリアルタイムでの画像化は困難だとおもいます。
それに、そもそもの問題で上から撮影した映像では物の高さはそれほどわかりません(高さを評価したNOAAのデータはレーダー系の衛星を使った物だと思います)。
波が崩れて白波を立てるのも、ある程度、岸に近づいてからなので、やはりそれを確認しても避難などに役立てることは、困難だと思います。
衛星画像があのような形ででてくると、それこそ防災等に役立てられると思われるでしょうが、実際に出来ることは本当に限られています。残念ながら、それが現実だと思います。
そして、残念ながら奇跡は起きませんでした。
何故奇跡が起きなかったのか。そのことを後悔したり、責めたりしても、しょうがないと思います。実際に、奇跡を起こせる立場にあったのに起こせなかった人や、何らかの行動を起こしたのに、それが形に成らなかった人だっていると思います。
それより、どうすれば奇跡に頼らずに被害を少なくできるのか、それを考えるべきだと思います。
我ながら、偉そうなことを書いてるくせに、奇麗事の一般論でまとめてるなと思います。でも、これが精一杯です。これ以上を書くと、推定になりますし、無責任な発言になってしまうので。
コメント No.454 | Posted by いわさきわたすK at 2005年1月20日 21:45 | 返信
いわさきわたすKさま、
>衛星画像があのような形ででてくると、それこそ防災等に役立てられると思われるでしょうが、実際に出来ることは本当に限られています。
そのようですね。
自分も調べました。津波の実際的な警報システムについては、
日立造船が津波などの防災システムを作っているようです。
http://www.hitachizosen.co.jp/solution/set_inf1.html
海面に観測用のブイを設置して、GPSを利用した観測システムを開発しているようです。 衛星からの画像を使った防災なんて時間がかかりすぎて無理なのでしょうね。
確かに
>奇跡を起こせる立場にあったのに起こせなかった人
もいると思いますが
http://ioc.unesco.org/itsu/contents.php?id=145
には、
On Sunday 26 December 2004 at 8:14 p.m. EST, within minutes following an alarm signaling a strong earthquake in the Indian Ocean, NOAA’s Tsunami Warning Centers in Hawaii and Alaska issued information bulletins to all ICG/ITSU member states and other Pacific nations indicating that a magnitude 8.0 earthquake (later upgraded to M9.0 by the U. S. Geological Survey) had occurred off the west coast of Northern Sumatra, Indonesia. According to the agreed-upon procedures for the International Tsunami Warning System in the Pacific, this event did not pose a threat to the Pacific.
とあります。
ところが、ICG/ITSUのメンバーである、Thailand、Singapoleには残念ながら、PTWCからのメッセージが届かなかったとあります。
http://www.prh.noaa.gov/itic/more_about/itsu/countries_affected.html
特にタイは、大きな被害を受けた国でもあるので、
このようなメッセージ(太平洋側は大丈夫だと言ったメッセージなのでしょうか?)は届いて欲しかったと思います。これも当事者ではないので勝手な事を言っています。
衛星の画像からの警告は、無理だと言う事がわかりましたが、
インド空軍の情報、地震がおきて数分でその発生がわかっていた、
NOAAの関係者とその情報を受けた国々の関係者たち。
20万人と言う犠牲者の方々。
やはり、奇跡でもよいから起きてくれなかったかな、一人でも多くの方が助かって欲しかったと言うのが私の印象です。
起きた災害については、出来る限りの援助をしていって欲しいと思います。 自分も募金以外に何が出来るかわかっていませんが、出来るだけ何かやるつもりです。
コメント No.455 | Posted by Hiro at 2005年1月22日 14:05 | 返信
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