2004年10月24日

ガルって?

今回の新潟地方の地震では、記録的な加速度だったらしいですね。

地震の最大加速度、阪神大震災を上回る

同じ記事の最後にこのガル(gal)についての簡単な説明がありましたが、わかりますか?
加速度は、一定の時間ごとに速度が変化する割合で、地震の揺れの激しさを示す指標の1つ。止まっている車を10秒で時速360キロに加速するのが1000ガル。

ピンとこなかった方はこちらをどうぞ。

[4] 重力の加速度(ガル)

で、要するに 980ガル=1g(ジー)なので、 1000ガルというのもほぼ1g(ジー)と言う事で我々シロートは良いと思います。

1gは、1グラムではなくて、1ジーです。(笑)




なぜこのような二つの単位があるのかと言うと、

Gは、一般的に使われている重力加速度で、鉛直方向の加速度で地球の赤道上のと南極、北極上のでは数値が違ってくる加速度なのに対して、ガルはあくまでも、水平方向の絶対的加速度の単位です。
もともと物理学の世界では、加速度は、距離/時間^2としてあるわけで、まあ、ややこしいのですが、建築や、土木で使われる単位のようです。
と勝手な事を行ってしまいました。


で、実はこのガルについて、昔体験した事があります。いわゆる「ガルの体験」(笑)
といっても地球上のすべてのものが既に980ガルを常に体験しているのですが。


建築業界では良く、”振動実験”なるものを行います。大きな試験台の上で、実際の地震のデータを入力して試験台を揺らすのです。
実は相当昔この実験台の上に乗って実際の地震を体験した事があります。当時のデータは、まだまだ種類が少なく、最大でメキシコ辺りで採取された660ガルというのが最高だったと思います。
自分が体験したのは、宮城県沖地震(300ガル位?)と、このエルセントロ(だったと思う)の660ガルでした。
結果から言うと、感覚的にはジェットコースターに乗っている感じでした。ただ、ガガッと横に動いたり下のでちょっと感覚が違いますが、まあ、怪我をしないと言う保障もあったので精神的にも余裕があったのでしょう。実際に建物の中にいると、建物自体が違う揺れ方をするので全然違うのですが・・・・。 あと、東京にいて地震を体験した後では、

部屋と言う閉ざされた空間から来る恐怖
家具や、建物のきしみ音

等が相当の恐怖感を与えると思いました。

最後にこの加速度は、一瞬のデータでしかなく、実際の地震は、周期、揺れ方、方向、時間(長さ)などの色々な要因で揺れ方、被害が違くるらしいので、このガルというのはあくまでも一つのデータだと思います。

最後に、被災された皆様へ、お見舞い申し上げます。


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コメント[2]

今度の地震でショックにより死亡された方がいらっしゃるとか…なんとなく納得しました。

>止まっている車を10秒で時速360キロに加速するのが1000ガル。

こういうスケールの衝撃を受ければ、なるほどです。
ちなみに大気圏を脱出する時の加速度って、どのくらいなんだろうと思ったり…。

>ブリ・マリさん、
今回の地震は直下型で、縦揺れ地震だったので、「体が宙に浮いた」
等の反応があったようですね。
大気圏を脱出する加速度は、理論的には1G(980ガル)以上あれば、いいはずなのですが・・・・(笑)

実際のロケットの発射時には、確か5Gか7G?(自信ない)くらいの力が加わるそうです。

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