2013年4月29日

手作り梅干(2013-1)

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去年の4月の末に偶然路上で見つけたベトナムの梅で梅漬けを作って1年が経ちました。
今年は4月の上旬からいろいろ目を光らせていましたが、
また見つけたので、梅干を作りました。

去年は場所が埃が多い所に住んでいたので、干す事が出来ず、
ただの梅漬けに終わっていましたが、今年は裏通りに引っ越して
埃の影響もほとんどないのでザルを買ってきて梅を干しました。
まだ完全に梅が使っている状態にはなっていませんが、紫蘇も入れて
後は熟成するだけの状態になりました。

上の写真は、漬けた梅を竹笊にのせて干している状態です。
色が濃い方が去年の梅(ほとんど残っていませんでした)。
色が薄い方は今年漬けた梅です。

ところで梅はベトナム語では、maiと去年のエントリーで紹介しましたが、
南部の方では、とかquả mơとか言うようです。
mơはベトナム語で杏子という意味のようです。quả mơは杏果物のような意味でしょうか。
もともと梅は、英語ではJapanese Apricotとも呼ばれ杏子の近縁種という事なので、
mơやquả mơという呼び方は自然なんですね。

ウメ - Wikipedia
Mơ (quả) - Wikipedia tiếng Việt




昨年の記事
手作り梅干(3)
手作り梅干(2)
手作り梅干(1)





まずは、梅の入手から。
去年は4月の30日にChu Mạnh Trinh通りのお店で見つけて、
2度目に買いに行った日が5月11日でした。
今年は初めて見つけたのが4月6日。
その年の気候によると思いますが、4月に入ると店先に並ぶようです。

まずは去年も買ったChu Mạnh Trinh通りのお店にて(4月7日撮影)
去年と同じ、2軒のお店で売っていました。
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これは購入したお店の梅。
去年は20000ドン/kgでしたが、30000ドン/kgと言われました。
結構な量を買うので価格交渉。 25000ドン/kgにまけてもらいました。
早いタイミングで見つけたからでしょうか、
去年のものより綺麗で大ぶりの梅を買う事が出来ました。

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これはChu Mạnh Trinh通りのもう一つのお店。

これは、Nguyen Dinh Chieu通りとPasteur通りの交差点近くにある野菜屋さんの梅(4月15日撮影)
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実はこの1週間ほど前にこのお店で大ぶりな梅を色によって仕分けしていたと聞いていたのですが、
自分が行った時には、こんな感じでした。
小ぶりであまり綺麗ではありませんでした。1週間で結構なくなったんだと思います。
値段は・・・、普段は将棋をしているようなおじさんが店番していた為、しばらく考えた後、
驚愕の40000ドン/kg!!! いまだに外国人だと、「高めに言ってしまえ」という感覚はなくなっていないようです。

以下の写真は、
1区にあるChợ Đa Kao(ダカオ市場)で4月20日に見つけたものです。
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右下にある小さなボウルに入っているのが梅です。

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値段は1軒のお店で聞きましたが、確か25000ドン/kgだったと思います。
すでに梅は購入していた為、しっかりは見ませんでしたが、大ぶりの梅ではありませんでした。

最後は、チョロンのバスセンターの傍(Trang Tử通り)にある路上市場の果物屋さんで見つけた梅
(4月22日撮影)
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実はこの2週間ほど前にチョロンまで梅を探しに来ていたのですが、
その時は全く見かけず、チョロンでは売ってないとまで思っていました。
しかし、たまたま行ったこの日に見つけたのが写真の梅です。
値段は、20000ドン/kgさすがに安いですね。
でもおいていたのはこの1軒だけ。
名前は、「Mơ Hà Nội」。
いろいろ考えると梅の実は南部の方ではあまり一般的ではないのではと思います。
というのは、市場で流通している感じではなく、
少量を手にした人が小さな箱で売っているという感じです。
ハノイ出身の大家さんはデジカメで撮った梅の写真を一発でわかったのに対し、
Chợ Lớnの果物屋さんのおばちゃんたちは、同じ写真を見せて、
何人かに聞いたけど名前が出てきませんでした。

というような感じで所々でホーチミン市で手に入る状況のようです。
市場や果物屋では一般的ではないものの、探せば見つかるという感じでしょうか。
また、完全に季節物で、3~4日で熟れてしまうので、
店に出ている期間も長くないようです。


梅の入手方法で長くなってしまいましたが、
下の写真は、購入した梅を塩漬けにした所。
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これは先に買って漬物器に入れた方の梅。

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こちらは、Chu Mạnh Trinh通りのお店で買って、バケツに漬けた所。

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一部の梅はまだ青かったので、2日くらいしてから塩漬けに加えました。

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塩漬けにしてから1週間くらい経過した所。
すでに、梅酢が上がってきています。


その後1週間ほどして、紫蘇を買って来ました。
このタイミングも週末を利用しているだけで適当です。
香草をよく食べるベトナムでは、紫蘇は普通に野菜屋さんで売られています。
ただ、青紫蘇、赤紫蘇の区別がなく、その中間みたいな感じです。
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今回は、結構多めに梅を買ったり、去年は紫蘇がもっと欲しいなとも思っていたので、
大量に購入。何キロ買ったのかはわかりませんが、1軒のお店の紫蘇を買占めしました。

紫蘇を塩もみしてアクを取ってから梅と一緒に漬けます。
塩の量なんか適当です(笑)
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写真は、紫蘇を入れてから1日後の様子。
ベトナムの紫蘇はかなり緑色が強いのですが、すでに梅酢が赤くなってきています。


前のアパートでは、埃がひどく、屋外で梅を干す事が出来ず位、梅漬けのままでしたが、
裏通りのアパートに引っ越した今年は、埃の問題もなく、
Chợ Lớnのビンタイ市場(Chợ Bình Tây)に行って、竹ザルを買ってきました。

そして梅を干した様子がこれ。
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窓のフレームに竹ザルをつるしています。
まあ、大量に梅を消費してしまう訳でもなく、漬かりもまだ浅いので
とりあえずどうなるか、初めて干して梅干を作ってみました。

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なんか他のブログなんかに載っている写真を真似て綺麗に並べてみましたが、
数が少なく見栄えがしません(笑)
一応、色が濃い方が去年の梅。うろの薄い方が今年の梅です。
今年の梅の方が大ぶりのものが買えたようです。
買った梅も、日本で入手出来るようなもののように綺麗なものではなく、
時々、傷の入ったようなものもたくさんありました。

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そのうちに綺麗に並べるのも面倒くさくなって来て適当に並べるようになりました。


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一応、今日容器に入れた新旧の梅干。
今年作った梅干は、まだ味がこなれていませんが、ふっくらとして美味しそうに見えます。
それぞれの梅によって味が違いますが、実際柔らかくて美味しいです。
ちょっと塩の量を減らしているので、カビが心配(実際既に白いカビ、
か産膜酵母のようなものが出てきたので毎日蓋を開けて梅酢を動かすようにしています)ですが、
気を付けて綺麗な梅干を作ってみたいと思います。



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