2013年12月15日

新国立競技場

(Cache by Peeer.us) 東京五輪メイン会場建設、迷走の舞台裏〜変動する建設費、負担配分めぐる国と都の綱引き- 最新ニュース|MSN トピックス
 新国立競技場の建て替えについては、計画の見直しを求める声が強まっている。世界的な建築家の槙文彦氏ら有識者100人が11月7日、一部の座席を取り外し可能な仮設席とするなど規模縮小を求める要望書を、都と文科省、運営主体のJSCに提出した。これに連動して東京建築士会や日本建築家協会、日本建築士事務所協会連合会など5団体も同様の要望書を出した。建築士ら6000人でつくる東京建築士会は都内で会見し、巨大な新競技場が都市景観を損ね、防災や維持費の観点でも問題があると指摘。計画見直しに会員らを参画させるべきだと訴えた。

 作家の森まゆみ氏ら、街並みや景観の保存に取り組んできた女性10人が、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」を結成。「景観を守り、日本の『もったいない』の美風を世界に訴える」とし、新設をやめて現競技場を改装して活用することを求めた。森氏は古い街並みが残る東京の谷中・根津・千駄木の地域誌を編集する傍ら、赤れんがの東京駅舎など近代建築の保存運動に携わってきた。新国立競技場の建設に、プロの建築士と普通の市民から「景観破壊」だとの声が上がった格好となった。
よい傾向だと思います。


欧州等では市民の反対によって計画された建築物が設計変更されたり建設中止になった利する場合もあると聞きます。
ドイツなどの古い街道沿いに面したマクドナルドの店舗デザインなどに見られるように欧州では昔からの街並みの風景を大きく損なう事無く都市が機能しています。
これは、欧州の人たちが長い間に作り上げた生まれ持った感覚だと思います。


予算の面からも建築規模の縮小が検討されているようですが、本当に将来のスポーツ施設として景観、外観だけでなく使いやすさ、運営面(維持費)も考慮された日本を代表する建築物になったらと思います。


本当に8万人収容のスタジアムが必要なのか。
個人的には今はそう思っています。
以前聞いた話では、屋外スタジアムの場合、ある一定規模の大きさを超えると建築費用、視線(座席からフィールドまでの見えやすさ)等のバランスが合理的ではなくなり、現在では5~6万人規模のスタジアムの建設が主流にであると聞いた事があります。
実際アメリカで比較的新しいアメリカンフットボールスタジアムの一番高い席で試合を見た事があります。そのスタジアム(Bank of America Stadium)は収容人員7万人くらいで世界で最も幅を利かせているスポーツ施設設計事務所HOK Sportsの設計にもかかわらず、フィールド上にいる選手は米粒くらいの大きさにしか見えず、スタジアムの大きさの限界を感じました。
8万人の収容数はオリンピックには必要なのでしょうが、そんな収容人数を必要とするイベントが1年に何回あるのでしょうか?
年間維持費は?
そんな事を考えると、オリンピック時は一部を仮設で作り8万人の収容数を確保しオリンピック後に5万人程度のスタジアムに作り直しするのが効率的ではと思います。
その時に屋根を開閉式に作り替えればいいのです。
敷地面積も小さくなるので空いた土地でスペースにもっと有効な施設を作る事が出来ます。地価の相当高い地域でありしかも都心で数少ない景観に恵まれた地域として100年後でも都民に親しまれる施設、場所を作ってほしいと思います。


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