あいまいな日本語表現
(Cache by Peeer.us) 「近いうちに」っていつ? "曖昧"な日本人と"察しない"中国人+(1/2ページ) - MSN産経ニュースこの問題、海外で仕事している人にとっては常識と言うか、中国人相手に限った事ではありませんね。
2012.10.29 11:00 (1/2ページ)[中国]
「近いうちに」という言葉が連日、新聞紙面で取り上げられている。食事会の席で中国の友人とこの話題になった。といっても彼が聞きたがったのは、衆議院の解散時期ではない。「近いうちに」という言葉を使うときの日本人の感覚について、である。
「近いうち、とは具体的にいつを指す言葉?」と彼は熱心に質問する。曖昧な表現で会話が成立する日本人が、彼には不思議に見えるようだ。
言葉の話し手と受け手の感覚のズレ。これを「基準の感覚差」と言う。異文化研修では必ず取り上げるテーマである。つまり、話し手と受け手のモノサシが一致しているかどうか。
異文化間では双方のモノサシがずれていたりして、認識のズレが生じ、これがコミュニケーションギャップを引き起こす。
ビジネスの現場でもよくある。田中さんが陳さんに資料のコピーを頼んだ。「陳さん、悪いけど時間があったらコピーやっておいてくれない。すまないが、急いでいるんだ。できるだけ早くね」と田中さん。このように田中さんは「時間があったら」とか、「できるだけ」という言葉を使って相手の気持ちや仕事の状況に配慮する。相手が日本人であればそれでもよい。時間や期限をはっきり伝えなくても、頼まれた側は場の空気を読んで判断する。田中さんの表情や指示の仕方で、どれほど急いでいるかを考える。頼む側もはっきり時間や期限を言わなくても、相手に察してもらうことを期待するのだ。
しかし、相手が中国人では難しい。例えば、田中さんの期待する「早く」は5分だとする。もし、陳さんが10分後にコピーを持って行ったら、「何やっているんだ。遅いじゃないか」と田中さんは眉をしかめる。「気が利かないな」と陳さんは小言を言われることになるかもしれない。しかし、田中さんは「5分」と時間を区切ってはいない。漠然とした曖昧な指示の仕方をしている。
日本人は言うべきことをはっきりと言わないことが多い。日本人同士のコミュニケーションでは互いに空気を読み、相手が期待していることを考える。だからコミュニケーションギャップは生じない。しかし、中国人を相手にする場合は言うべきことははっきり言うべきだ。これがコミュニケーションギャップを未然に防ぐポイントである。実は日本人同士でもそう心がけたいのだが。(TCA駐日代表・吉村章)
「阿吽の呼吸」とか「空気を読む」なんていうのは、外国では通用しません。
このあたりは、日本語表現のあいまいさも影響していると思います。
昔読んだ英会話の本か何かで、「willと言うのは、確約を意味しないので、使い方に注意した方がいい。」という記事を見た事があります。
その人は、自分の経験で、現地人スタッフが、
"Products will arrive on Monday"
と言ったのに、予定通り入荷しなかったので部下を問い詰めると、「willというのは確約を意味しない」と言われたそうです。なので「willを使う時には気をつけた方がいい」と言うものでした。
当時はなるほどと思っていましたが、今思うとこれは単純に彼のコミュニケーション不足だった思います。日本で、
「品物は月曜日に届きます。」というと95%の確立で月曜日に納品されます。
外国ではそれはありえません。
だからいろんな方法、コミュニケーションを使って納期をチェックしておくべきであったと思います。
willは確かに強い意志を示す言葉ではありませんが、じゃ、会議のたびに必ず「絶対」をつけさせるとか、「絶対だね」と確認するとか言うのは現地人のメンツをつぶすようであまり好ましくもありません。
やはり日ごろのコミュニケーションを良くしておいて事前に納期や進捗状況を細かに確認しておくとか、日ごろの努力、信頼関係の積み重ねが必要だと思います。
この辺は理屈では表現できない部分もあり、所謂現地人に慕われている日本人上司の方などは、コミュニケーションのとり方がうまいのだと思います。
そういえば、子供のころの喧嘩で、
「絶対ね、絶対ね、絶対ね!」とか
「何時、何分、何曜日!」
なんて会話で喧嘩していた記憶がありますね。
懐かしいです。
コメントする