メコンデルタ、グルメツアー 1/2
8月の事ですが、日本から知人が来てメコン川河口の町、My Tho(ミトー)市の方へ
ツアーに出かけました。所謂メコンデルタツアーです。
ホーチミン市内のツーリストがいろんなメコンデルタツアーを企画していますが、
今回は、越日旅行社のメコンクルーズ(グルメ版)に参加しました。
地元のツーリスト、Sinh Tourや日系ツーリストTNKトラベルだと
かなり安い値段で行けますが、これらはかなり大人数でワイワイと
移動するので、ガイドさんの話もなかなかうまく聞こえなかったりします。
今回のツアーは、ほぼプライベートツアーとなり、
ほぼすべての旅程で満足できる内容でした。
メコンデルタを何回も案内された日本人社長によって
企画されていますので、お客様を連れて行くにも問題ないと思います。
特に今回ガイドをしてくれたPhuongさんという人は、
気が利いて常に退屈させないようにしてくれました。
ツアーなどの良し悪しははガイドさんなどの力量に
かかわる部分が多いですね。
地理的なお話。
メコンデルタと呼ばれる地域は、中国に発してミャンマー、タイ、ラオス、
カンボジア、ベトナムを流れているメコン川が南シナ海に流れる河口一帯の地域の事をさします。
ホーチミン市から見れば、南西方向に位置します。
メコンデルタツアーなどで検索してよく出てくる地名は、
ミトー(My Tho)、カイベー(Cai Be)、カントー(Can Tho)等の町が良く名前にでてきます。
以下の地図からデルタと呼ばれる地域がどの辺りかわかると思います。
ミトー(My Tho):
ティンザン省の省都。人工16万人。メコンデルタの街で一番ホーチミンに近く、ホーチミンから車で約2時間。日帰りメコンデルタツアーと言えば、このMy Thoから船で対岸のBan Treへ行く間にある小さな島の小川を手漕ぎボートで遊覧するツアーを指す事が多い。
カイベー(Cai Be)区:
ティンザン省の1地区名で人口万人。ホーチミン市から車で約2時間30分。
水上マーケットを日帰りで見学できる街としてツアーが組まれている。
ただし水上マーケットは、卸が主で小売をしている店(船)はほとんどいない。
また水上マーケットは当然早朝開くのでホーチミンから日帰りで行くツアーの場合、市が終った後に行く事になる。
カントー(Can Tho)市:
メコンデルタ地域最大の都市。人口110万人。ホーチミンから車で約3時間30分。
ホーチミンから日帰りでのツアーはなし。ツアーでは一泊2日の旅程になる。
しかし、プライベートで車を借りきって深夜/早朝に出発すれば、水上マーケットを見ることが出来る。
ここのマーケットは、規模も大きく小売もしてくれる。
ホーチミンの旅行社で企画されているツアーの中には上記の3箇所以外にももっとメコン川下流の場所でマングローブの森を満喫するようなツアーもあるようです。
続きの部分はかなり長いので時々表示が乱れるかも。
そういう時は再度画面を更新してください。
メコンデルタ、グルメツアーの様子です。
(ツアー内容は必ず事前にHP電話などで問い合わせ下さい。)
1.ホーチミンからミトーの船着場:
まず、ホーチミン滞在のホテルまで車で迎えに来てくれます。
皆でバスで向かうツアーに比べて気軽ですね。
ホーチミンが初めての人で、いろいろ探すのが面倒な方、時間がない方にはお勧めです。
車に乗って出発。
まもなくすると車はホーチミン市からでてすぐに郊外の光景が目に入ってきます。
途中では小さな町Tan Anなどを通ります。
Tan Anの街。高い建物がありませんね。
道路は舗装してありますが、歩道部分は土のままです。
これだと、下水道もないと思います。
日曜日にもかかわらず道端で営業している店。
活気があっていいですね。
Tan Anの町を出ると、道路は一直線の綺麗な道路になります。
この道路は、昨年に出来たばっかりの道路なのだとか。
道路の両脇に水田が広がります。
さすがメコンデルタ地方はベトナムの穀倉地帯。
年に3回も収穫が出来るメコンデルタ地方で始まった3期作の歴史は比較的に」浅く、
実は社会主義化以降メコン川本流に堤防を作って洪水期に水田が水没することがなくなり、
3期作が可能になったとの事。
これによってベトナムは洪水期に水田が水没することがなくなり、洪水期の4ヶ月も栽培を行うことができるようになったのです。
農耕機などは一切見えませんでした。
全部手作業で収穫しているのでしょうか?
三期作が出来るようになって飛躍的に収穫量が増えたという事ですから、
これが機械化されればもっと収穫量が上がるのでしょうか?
耕作面積は増えないので収穫量は上がるとは言えないのですね。
写真がちょっと見にくいと思いますが、
これらの水田の真ん中にお墓がぽつんと作られている事。
どうもルールというものがなく、ランダムに造られているようです。
他の場所でも、いろんな所にお墓が作られていました。
ベトナム人は信仰心が強く、毎日挨拶代わりにお墓にお参りするという事ですから、
彼らが一番逢いたい所、便利な所にお墓を作るんでしょうね。
ベトナムのお気楽さとも言えますが、
亡くなった人と身近に生活したいという事の表れかも。
幽霊を信じているベトナム人は多いと聞きますが
これも、何か関係ありそうですね。
ところで写真のお墓は同じものが二つ並んでいるので、
ご夫婦のお墓でしょうか?
という事で車はMy Tho市内に入ります。
さすがに都会ですが、大きなビルなどがないですね。
My Thoの街に入るとすぐに船着場に到着です。
船着場のターミナルビルは新築に近く非常に綺麗で、地元のツーリスト会社が事務所を構えています。
ビルの写真は、このページを参照して下さい。
島の中のトイレは綺麗と言えたものではないので、ここでトイレに行っておく事をお勧めします。
船着場にあるお土産物屋さん。
特別変わった物は見当たらなかったと思いますが・・・。
行きはすぐに船に乗り込むので見て回る時間がありませんでした。
中型のレストラン船。
夜になると出航するのでしょうね。
ホーチミンのディナークルーズは川幅も狭く、決して眺めがいいとは言えませんが、
このくらい大きな川のクルーズだったら気持よさそうですね。
泊りがけでMy Thoに来ればこのメコン川のディナークルーズも楽しめますね。
船着場の様子。実際はもっと船がいます。
もうすぐ雨が降り出しそうです。
My Thoと対岸のBen Tre(ベンチェー)の間のメコン川には5つの島(中州)があります。
そのうち今日訪れるのは、トイソン島とフーン島です。
島の地図は、ベトナムスケッチのこのページより拝借しました。
今日のコースは、船着場→トイソン島→ベンチェー→フーン島→船着場です。
場所やコース等はツアー会社によって異なると思います。
2.ミトーの船着場からトイソン島:
船着場からトイソン島までは中型の舟で移動します。
今日は貸切状態でした。
メコン川にかかるラックミエウ橋。2008年1月に開通した全長2868mの最新の斜張橋です。
この橋の完成前は、フェリーがMy ThoとBen Treを結んでいたようです。
Flickr Photo Title: Thoi Son Island, My Tho, Vietnam
Originally uploaded by Apricot Cafe
トイソン島の全景は撮れませんでいたが、こんな感じで島に近づいていきます。
島を降りると、すぐにおみやげ屋さんがあります。
その場は少々暗かったので気付きませんでしたが、売り子の女性はすごく綺麗な人ですね!
眼を閉じてしまったのが残念。
隣には果物を売っている店が。
う~ん、代り映えしない品揃えなんですがこんな所で売れるのかな~?
よく見ると後ろの方には帽子や雑貨みたいなものを売っているようでした。
お店の作りがいかにもほったて小屋の雰囲気を出しています。
次に、蜂蜜ティーを飲む為、また隣のお店に案内されます。
お店と言ってもこんな感じ。
蜂の巣箱が2つおいてあります。
蜜蜂はいない空の巣箱ですが、中の蜜蜂の巣の様子を見せて説明してくれます。
本物のはちみつが入っていればなんか雰囲気最高なんですが・・・。
説明しているのは、ガイドのPhuong(フーン)さん。
この人が本当によく気が利く人でした。
テーブルに案内され、座っていると蜂蜜ティーの用意が始まります。
まず最初にグラスに蜂蜜を入れます。
それから、熱いお茶を入れます。
そしてライムを絞って、甘酸っぱいお茶にして飲みます。
一緒に乾燥バナナのお菓子等がついてきますので一緒に食べます。
飲む前に、巣からから取ったローヤルゼリーを入れるか聞かれます。
蜂蜜ティーやお菓子はツアー代金に入っていますが、
追加のローヤルゼリーは有料。
それからお決まりのように、蜂蜜、ローヤルゼリーの売り込みがあります。
でも全然しつこくないですよ。
日本で買えるローヤルゼリーの値段がわかりませんが、日本に比べて当然安いのでしょうね。
買っておくべきだったかな~。
30分くらいで蜂蜜ティーを飲み終わると移動します。
次はベトナムフルーツと民族音楽を楽しむ予定のようですが、
その前に、民芸品、雑貨のおみやげ屋さんに案内されます。
お店はほったて小屋に品物を置いただけのもの。
品物はこちらの地方で作られたのでしょうか?
縫製品などは多分違って、中国製などがあると思います。
車で雨雲を見ていたように、急なスコールが激しく降り、
おみやげ屋さんで足止めを食ったという状況になりました。
雨が小降りになるまで20分くらいいたでしょうか?
次は、フルーツと民族音楽を勧能します。
実は場所は殆どとなりの建物という距離でしたが、スコールで足止めになると、
ツーリストがお店にいる時間が長くなるので、ガイドさんたちも無理やり隣に移動せず
雨が小降りになるまで待っていたという感じでした。
まず最初にフルーツが運ばれてきます。
ドラゴンフルーツ、バナナ、ザボン、パイナップル、竜眼を頂きます。
真ん中に置かれているものは、Muoi-Ot(ムィ・オット)と呼ばれる塩と唐辛子を混ぜたもの。
ベトナム人は果物にこれをつけて食べるのが好きです。
日本人がスイカに塩をかけて食べるのと同じですね。
塩味にピリっとした唐辛子の味が加わって果物があっさり食べられます。
あとお茶も出てきます。
その内に楽器のセットが始まり、多分?
こちらの地方の地元の伝統音楽を聞かせてくれます。
後ろの男性が持っているのは、ダン・センと呼ばれる弦楽器。
ベトナム南部のお祭りなどでよく用いられるそうです。
アオザイを着て歌を歌てくれる人は、女性3人と女の子一人。
それに後ろで演奏をしてくれる人が、3人で総勢7人のチーム。
女の子のパフォーマンス。
後ろの女性が演奏しているのは、ダン・バウと呼ばれるベトナムの一弦琴。
ベトナムで一番有名な伝統楽器じゃないかな?
ホテルやレストランで披露されているベトナム伝統音楽には必ず使われています。
演奏が終わると、彼らにチップを渡します。
50000ドン(250円)くらいでいいでしょうか?
ベトナムの伝統楽器については下記をどうぞ。
ベトナム伝統楽器 - ベトナムスケッチ
演奏が終わって、次に移動する前のちょっとした時間に河童を着たまま、
近くにあった天秤棒を担いでパーフォーマンスをするガイドのPhuongさん。
この人は本当にサービス精神旺盛で我々を退屈させませんでした。
ベトナムガイドの鏡!
次はいよいよ、手漕ぎボートにのってクリークのジャングルの中を移動します。
少し歩くとこんな感じの船着場に到着。
我々のボートの船頭さんは、
こんな感じのオバチャンでしたが、
お兄さんの船頭さんとかたくさんいます。
ベトナム語が出来ないので喋ることはないのですが・・・。
ガイドのPhuongさんによれば、このように植わっている椰子の木が、
自然の堤防の役目をしているそうです。
椰子の木がないと、島(中州)が川の水によって削られていくのだとか。
手漕ぎボートによるクリークツアーは15分程度で終ります。
しばらくすると、島のクリークからメコン川に出る部分に出てきます。
手漕ぎゴートからメコン川で待っている中型ボートに乗り移ります。
手漕ぎボートは今来たクリークに戻っていきます。
船頭のおばちゃんたちありがとう~!
手漕ぎボートの後は、トイソン島から中型ボートでMy Thoの対岸にあるBen Treに移動します。
コメントする