2006年8月25日

SIMロック解除で逮捕者?

Category : 2006 Diary
 契約先と異なる携帯電話会社の回線使用を制限する「SIM」システムを解除した携帯電話を販売したとして、警視庁組織犯罪対策1課は25日、東京都新宿区の携帯電話販売会社「L&K」社長、陸錫齢容疑者(56)=中国籍=ら4人を商標法違反容疑などで逮捕したと発表した。携帯端末に内蔵され、使用可能な回線を区別するシステムはSIMロックと呼ばれ、その解除を専門とする業者の摘発は全国初。

 調べでは、陸容疑者らは「ボーダフォン」の携帯電話1台のSIMロックを専用のパソコンソフトを使って解除し、都内の男性に販売した疑い。SIMロックの解除自体を取り締まる法令がないため、ボーダフォンの商標権を侵害した容疑で摘発した。陸容疑者は「客の要望で改造した」などと供述している。

 携帯電話の端末には、電話番号などが記録された「SIMカード」が入っており、国内で販売されている携帯電話は、契約先の携帯電話会社のSIMカードを使用しなければ通話できないようプログラムされている。このプログラムを解除することで、端末を買い替えなくても海外などで使えるようになるという。

 陸容疑者らは昨年夏ごろから改造した携帯電話を1台5万円前後で転売し、2万~2万5000円の利益を得ていた。売上総額は1億円以上になるという。解約されたボーダフォンなどの端末をネットオークションなどを通じて買い取り、ネットなどで転売していた。【佐々木洋】

毎日新聞 2006年8月25日 13時27分


逮捕者が出ましたね。
現状携帯のSIMロック解除を取り締まる法律がないので、著作権がらみの理由で逮捕しているらしいですね。 こうなるとどう考えても携帯機器製造メーカーとかが動いているしか考えられません。

日本の携帯は、もちろん国際ローミングサービスを利用すれば使用できますが、基本的には世界で使えません。国際ローミングサービスはとんでもなく高価です。
北京の空港では、入国審査の前にゲートを下りてすぐにSIMカードを売っています。
海外の携帯は、自分の国でのSIMカードを外して中国製のSIMカードを入れれば、
その場で中国プリペイド携帯になります。
でも、日本の携帯は無理。 唯一Vodafoneの3GタイプがSIMカードは統一規格なので、"SIMロック解除”という本体の改造を行えば、他のSIMカードを認識するようになります。
ちょっとした改造でその国の海外携帯になります。

  • 日本の最新の携帯は機能や画面の解像度のおかげで外国では人気がありますが、使用する事が出来ません。

  • 海外では、NOKIAやMOTOROLA製の携帯が主流で日本製は見かけません。

  • 海外の携帯は、普通はどの国でもローミングサービスで送受信が出来ます。でも日本に持ってくると使えません。 方式がまったく違うらしいのです。

海外出張に行ってちょっと現地の会社に電話をしたい時、日本から持っていった携帯を使うと国際ローミング料金を支払う事になります。他の海外の携帯であれば、SIMカードを交換すれば、現地の通話料金ですみます。


日本の携帯が他のSIMカードを使えるようになっていれば当然SIMカードを買います。
それが世界で日本製の携帯だけが出来ないような状況です。
そういう状況を見ると、「なぜ日本だけ?」という疑問が起きます。

「なぜ日本だけ?」というのは実は日本のメーカーの都合ではないだろうかなどと思ったりもします。
違うのかな~。


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