2004年7月 3日

薬の副作用で年に10000人以上が死亡?

British Medical Journal に載せられたリバプール大学の調査によると、薬の副作用で、死亡する人の数はイギリス国内で10000人以上にもなっている可能性があるとの事。

後は自分用メモですが・・・・





BBCの記事:

More than 10,000 Britons may be dying each year because of bad reactions to medication, a study suggests.


Independent誌の記事。
薬毎にデータが載せられています。


Reactions to common medicines kill 10,000 each year
副作用の高いものとして、
1.非ステロイド系抗炎症薬(けい こうえん しょう やく): 29.6%の副作用
アスピリンなどに代表されるもので、胃潰瘍等の原因にもなるらしい。

2.利尿薬: 27.3の副作用

3.Warfarin: 10.5%の副作用
心筋梗塞や脳梗塞の後、血栓を防ぐ為、血液をうすくする薬です。
凝血機能が下がる為に出血しやすくなります。西洋では、ネズミを駆除する薬に使われている強い薬。Blood Poisoning Drug等と言われます。

4.ACE[アンギテオンシン]変換酵素阻害剤(こうそ そがいざい): 7.7%の副作用

5.抗鬱薬: 7.1%の副作用

これらの数字が高いか低いかはそれぞれの判断だと思いますが、どのような薬に副作用の可能性があるのか知っておく事は良い事だと思います。


ITVの記事:

Drug side-effects 'kill thousands'


全体として、血液や、腎臓、心臓などの循環器系に関係した薬で、内出血や腎臓への影響が大きい薬のようです。
長期に服用する場合は、定期的な検査をするように心がけると良いと思います。

日本の医療事情は、イギリス、欧州に比べて平均的にはるかに良い治療が簡単に行えるようですが、医療ミス、投薬ミス等も皆無ではない為、常に自分で自分を管理する、納得行くまで医者に説明を求める等の対応も必要だと思います。
納得いかない場合、別な医者にセカンドオピニオンを聞く事もよいと思います。


イギリスのこれらの記事では、薬剤師などと、定期的に、細かいチェックを行い、副作用の影響を少なくするよう提案しているようです。


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