2009年6月12日

WHOが警戒水準をPhase 6に

2009.6.11 23:28

 【ロンドン=木村正人】世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)のマーガレット・チャン事務局長は11日午後(日本時間同日夜)、緊急委員会の電話会合を行い、新型インフルエンザ(H1N1)の警戒水準(フェーズ)を現行の「5」から最高の「6」へ引き上げることを決定、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)を宣言した。

 パンデミック宣言は、死者約100万人を出したとされる1968年の香港風邪の流行以来、41年ぶり。

 チャン事務局長は10日、米国やメキシコ、オーストラリア、日本、欧州など感染者が多い8カ国の保健当局者と電話会議を行い、11日の緊急委員会で状況を報告した。

 WHOによると、新型インフルエンザは同日現在、世界74カ国に拡大、感染者2万7737人、死者141人を確認。オーストラリアでは今月1日に297人だった感染者は10日までに4倍超の1224人に増加し、重症者は5人にのぼっている。

 WHOは、これからインフルエンザが本格的に流行する冬に入る南半球で人から人への感染が拡大していることを重視。北半球と南半球の2つ以上の大陸で、地域社会レベルの流行を確認するというパンデミック宣言の条件は満たしたと判断した。

 新型インフルエンザは感染力は強いが、強毒性の鳥インフルエンザや毎年50万人の死者を出している季節性インフルエンザに比べ、致死率は低い。

 英国や日本からは「地理的な感染拡大だけで警戒水準を判断するのは適切ではない」との指摘もあり、WHOは症状の重さも考慮に入れることを決め、新型インフルエンザの症状を「中度」と判定した。

とうとう、Phase 6になりましたね。今は弱毒性で症状もあまり重症にはないようなので、比較的安心ですが、やはり秋、冬の時期が心配です。
オーストラリアではかなりのスピードで感染者が増えていますね。
あのような大きな国でも感染が広がっているので、満員電車で通勤通学する日本では、
あっという間に感染が広がるような・・・。
病院などはあっという間に感染者であふれかえるわけだから、
関係者は今の内に更なる対応策を考えて欲しいです。
これは、厚生労働省の仕事ですよね。

5月に予行演習みたいなものが経験できたので、
冬場はこれを参考に対応策を立てて欲しいものです。


2009.6.11 13:46
 ベトナム保健省当局者は11日、首都ハノイで、米国旅行から帰ったベトナム人男性(27)の新型インフルエンザ感染を確認したと明らかにした。首都での感染確認は初めて。同国の感染者は計20人となった。(共同)
6月1日に初めて感染者が確認されたベトナムでは、
6月11日現在で、20人に増えているらしいです。
本当は感染者はもっといるのだと思いますが、
病院に行かなくて症状が回復している人がたくさんいるのかも。


swine_flu_786_map_labels.gif
新型インフルエンザの発生国の地図と感染者数です。
6月11日現在、南米のチリ、豪州のオーストラリアで感染者数が1000人を超えていますね。


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